
「ABCより簡単な」Anything But Conservativeキャンペーンは、2007年5月に始まった。連邦保守党は結成して日が浅く、地方に組織を持っていないため、各地の進歩保守党と連携している。だがウィリアムズ首相はハーパー首相を、進歩保守党の道をはずれ右翼にハンドルを切っていると批判した。そして2006年総選挙での約束に反し、天然資源は平衡交付金に計上しないという「大西洋協定」を破ったため、州が100億ドルもの負担を強いられることになったとき、ウィリアムズの怒りは爆発した。
彼は15日にホームページ“AnythingButConservative.ca.”を開設し、その中でハーパー首相がひとたび過半数を獲得すれば、「右翼の改革党建設者」としての本性を顕わにするだろうと警告した。
ABCキャンペーンについてハーパー首相は「ニューファンドランド&ラブラドルの住民に、誰も投票について指図はできない」と語ったが、彼自身が2001年アルバータ州議会選挙において、国民連合(NCC)を率いて“Vote Anything but Liberal(自由党以外どこでも)”キャンペーンを行ったのも事実である。

新民主党の党員ナンシー・リッチは「とても奇妙だ」と語ったが、「いかなる状況でもハリスを当選させる」と言い切った。だがジム・コリンズは「連邦議会にニューファンドランドからの保守党議員がいないのは、長い目で見て良いこととは言えないのではないか」と冷静に分析した。
写真上:仲の良い保守党員2人。右はハーパー首相、左はウィリアムズ首相。写真はもちろん合成。
写真下:ニューファンドランド&ラブラドルの州鳥ツメノドリの着ぐるみを着てABCキャンペーンを訴えるウィリアムズ陣営。この写真は本物。
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