
回答者の55%は「カナダは間違った道を進んでいる」と感じ、そして、33%は「カナダは正しい道を進んでいる」と感じた。
「今後ハーパー首相に政権を任せられない」は47%、「ハーパー首相は信頼できる」は51%と拮抗した。また政治危機の責任は「保守党にある」と回答した人は45%、「野党にある」と回答した人は40%だった。
「選挙が今日実施されたらどの党に投票するか」という設問では、保守党45%、自由党24%、新民主党14%という結果となった。保守党はケベック以外の9州で53%の支持を得たが、ケベックではわずか18%にとどまり、ケベック連合の41%、自由党の23%に大差をつけられている。保守党のケベックでの支持率18%は、10月の総選挙での得票率より4ポイント低下している。

しかしケベックでは、55%の回答者が自由党=新民主党連立政権を支持し、53%の回答者が連立政権におけるケベック連合の役割を支持した。また63%の回答者が、政治危機の責任は保守党にあると回答した。
ケベック人の67%は「今後ハーパー首相に政権を任せられない」と回答した。また「ディオン党首には政権を任せられない」という設問に57%が同意し、40%が反対した。
「議会の停会は政治危機への最善の対処だった」という設問には、44%のカナダ人が同意した。
写真:停会に抗議し国会議事堂前に集結した連立支持派。
ご承知のとおり、トロント・スターは自由党寄り、グローブ&メイルは保守党寄りで知られています。みなさんは両者の報道をどう捉えますか?
【トロント・スター】
・半数が「連邦政府の経済政策に失望」
・「保守党は政権を担当する資格があるか」という設問には拮抗
・多数が「ディオン党首がカナダの首相になることに不安」
【グローブ&メイル】
・半数が「カナダは間違った道を進んでいる」
・「ハーパー首相に政権を任せられるか」という設問には拮抗
・多数が「自由党=新民主党連立政権を不支持」
上記の観点では両紙とも共通していますが、トロント・スターが保守党政権の失政と東西の意見の分裂を強調したのに対し、グローブ&メイルは保守党への支持率の高さと、特に左派連立への不支持がグラフの大きさによって特別に強調されていると感じます。
「議会の停会は政治危機への最善の対処だった」に44%が同意したという結果には、「全く信じられない」とコメントしておきます。