
★2位 ゲータン・ブシェ1大会で3個のメダル(1984年サラエボ大会)

★3位 ナンシー・グリーン、大回転で圧勝(1968年グルノーブル大会)

★4位 カナダ男子がホッケーで金メダル、50年の低迷に幕(2002年ソルトレイクシティ大会)

今度こそ悲願の金メダルを目標に、再びNHLのドリームチームを結成し、グレツキー監督で臨んだ2002年ソルトレイクシティ大会は、決勝でアメリカを破りついに50年ぶりの金メダルをカナダにもたらした。
★5位 疑惑の判定、カナダペアとロシアペア双方に金メダル(2002年ソルトレイクシティ大会)

採点では9人の審判のうちロシア・中国・ウクライナ・ポーランド・フランスの5人がロシア優位と判定し、アメリカ・カナダ・日本・ドイツの4人がカナダ優位と判定していた。ところがその後フランスの審判が、アイスダンスでフランス優位と判定する見返りにフィギュアスケートでロシア優位と判定する取引を持ちかけられたと証言した。これを受けて国際スケート連盟はフランス審判の判定を削除し、1位をつけたジャッジの数を4対4の同数に変更してロシアペア・カナダペアの双方を金メダルと裁定した。
なおロシアはこの競技において、ソ連・CIS時代からひき続き1964年インスブルック大会以降12連覇を続けている。
★6位 マルク・ガニョン通算5個目のメダル(2002年ソルトレイクシティ大会)

個人競技でも金メダルを獲得すべく臨んだ2002年のソルトレイクシティ大会では、1500mで銅メダル、500mで金メダル、5000mリレーで金メダルを獲得した。500mでの41秒802はオリンピック記録で、今日も破られていない。
なおこのときの1500mは、1着でゴールした金東聖(韓国)がアポロ・オーノ(アメリカ)の進路を妨害したとして失格し、4着のガニョンが銅メダルに昇格したものである。
冬季オリンピック通算5個のメダル獲得は、2006年シンディ・クラッセンに抜かれるまでカナダ最高の記録だったが、金メダル数ではガニョンが3個で上回っている。
★7位 2年半後の金メダル:一人ぼっちの表彰式(2002年ソルトレイクシティ大会)

ところがその後、ラズティナがドーピング検査で陽性と判定され、スコットは銀メダルに昇格した。さらにその2年半後、ダニロバも禁止薬物を使用していたことが判明し、スコットは金メダルに昇格することになった。世界アンチドーピング機関の委員として活動していたスコットの、皮肉な勝利であった。
彼女は2004年6月、バンクーバー美術館前でカナダ国旗を背に、即席の表彰台に登りたった一人の表彰式を行った。
★8位 鉄人クララ・ヒューズ、夏・冬通算5個のメダル獲得(2006年トリノ大会)

本業のスピードスケートで出場した2002年ソルトレイクシティ大会でも、5000mで銅メダルを獲得し、世界で4人目、女子では2人目の夏・冬メダル獲得者となった。
2006年トリノ大会では、女子チームパシュートの銀メダルに続き、5000mでついに、3大会連続金メダルのクラウディア・ペヒシュタイン(ドイツ)を破り金メダルに輝いた。
同じレースで銅メダルを獲得した親友シンディ・クラッセンからカナダ国旗を手渡され、観客席からはバラとぬいぐるみが投げ込まれた。ヒューズは国旗とバラとぬいぐるみを掲げ、涙のウィニングランを行った。ヒューズは表彰式ではクラッセンを表彰台の最上段に招き、ともに「オー・カナダ」を歌った。
★9位 ジンクスを打ち破った笑顔(2002年ソルトレイクシティ大会)

しかし彼女は500mを難なく勝利し、2大会連続の金メダルを獲得した。彼女はカウボーイハットをかぶり、カナダ国旗とサスカチュワン州旗を掲げて満面の笑顔でウィニングランを行った。
★10位 ホッケー女子アメリカに雪辱(2002年ソルトレイクシティ大会)

アメリカチームは35連勝を続けていた。ソルトレイクシティの選手村でも、アメリカ選手はカナダをばかにする発言を続け、カナダ国旗を侮辱したという報道(後に誤報と判明)すら流れた。カナダチームは奮起した。
決勝は、前回長野大会に続きカナダ対アメリカの組み合わせとなった。異常に白熱したゲームにおいて、カナダチームは13ものペナルティを受けた。キーパーのキム・サンピエールは25のゴールをキープした。5対2でカナダの優勝が決まった瞬間、カナダチームはキーパーのサンピエールのもとに集い、抱き合って泣いた。
【女性】
1.ナンシー・グリーン(アルペンスキー)
2.シルケン・ローマン(ボート)
3.バーバラ=アン・スコット(フィギュアスケート)
4.ミリアム・ベダール(バイアスロン)
5.マーニー・マクビーン(ボート)
6.ボビー・ローゼンフェルド(陸上)
7.カトリーナ・ル=メイ=ドーン(スピードスケート)
8.サンドラ・ポスト(ゴルフ)
9.マリリン・ベル(マラソンスイム)
10.エレイン・タナー(水泳)
【男性】
1.ウェイン・グレツキー(アイスホッケー)
2.ゴーディ・ハウ(アイスホッケー)
3.ボビー・オー(アイスホッケー)
4.ライオネル・コネーチャー(アイスホッケー・フットボール・野球・ラクロス)
5.モリス・リシャール(アイスホッケー)
6.ドノバン・ベイリー(陸上)
7.ファーガソン・ジェンキンス(野球)
8.マリオ・ルミュー(アイスホッケー)
9.ラリー・ウォーカー(野球)
10.ゲータン・ブシェ(スピードスケート)