欧州議会(定数785議席)は5月5日、フランスのストラスブールで本会議を開き、アザラシの毛皮製品の輸入や取引を域内27か国で禁止する法案を550対49で可決した。今後は、加盟諸国の承認を経て施行される見込み。なおイヌイットなど先住民が非営利で捕獲したアザラシ製品は、規制から除外する。

欧州議会による禁輸措置は、関係方面に大きな衝撃を与えた。ストックウェル・デイ貿易大臣は、採決はカナダが国際ガイドラインに従ってアザラシ猟を行っているという事実を無視しており、ノルウェーなどアザラシ猟を行う他国政府と協力し世界貿易機関(WTO)に異議申し立てすると発表した。
保守党のジェイ・ヒル下院院内総務は、「アザラシ猟は苦痛を伴わない合法的な経済活動であり、欧州議会でこのたび決定されたアザラシ製品禁輸措置は、誤解に基づく、扇動的な、逆効果の、拒否されるべきものである」と語った。

国際人権協会カナダ支部のレベッカ・アルドワース氏は「これは、世界の商業アザラシ猟反対運動にとって歴史的な瞬間だ。何十年もの間叫び続けてきた者たちにとっての、真の勝利である」とコメントした。
図:(同性愛に)寛容で…(マリファナを)放任し…(ミサイル防衛システムを拒否して)平和を愛する…カナダ。
彼らは初め日本の捕鯨を攻撃したが、私は日本人でなかったので声を上げなかった。
彼らは次に韓国の犬喰いを攻撃したが、私は韓国人ではなかったので声を上げなかった。
彼らは次にオーストラリアのカンガルー間引きを攻撃したが、私はオーストラリア人ではなかったので声を上げなかった。
そして彼らがカナダのアザラシ猟を攻撃し始めたとき、我々カナダ人のために声を上げてくれる人はもう誰もいなかった。