2009年7月15日、児童に国歌「オー・カナダ」を歌わせるよう小学校校長を脅迫した事件の公判が開かれた。
起訴状によると、ブラッドリー・ホーランド被告(43)は1月31日、ニューブランズウィック州スプリングフィールドのベルアイル小学校に行き、エリック・ミレット校長(当時)に「校長は世間を混乱させたことを恥じるべきだ」と言い、職員が部屋にいなかったら、校長の首根っこを掴んで駐車場に引きずり出し、気絶するまで殴ってやったのにと言い、さらに自分の後ろには志を同じくする者がおおぜいおり、校長を町から追放するためにはどんなことでもすると言って脅迫した。これについてホーランド被告は、比喩的表現に過ぎないと抗弁した。
法廷の外でホーランド被告は、勝利を宣言した。
「私は闘争に勝利した。我々は、ニューブランズウィック州の全ての学校での国歌斉唱を実現した。我々はまた、良識と道徳のある新しい校長を迎えた。私の中では、すでに闘争に勝利している。この裁判は小さな戦いに過ぎない。」
全国的な抗議を受けてケリー・ラムロック文部大臣は、ニューブランズウィック州の全ての学校での国歌斉唱を義務づけた。またミレット校長は4月に辞任した。
ヘンリック・トニング判事は、23日に判決を言い渡す。
【参考】
http://blog.so-net.ne.jp/canadian_history/2009-02-05
2009年07月17日
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