
この日はボブスレー女子2人乗りで、カナダのケイリー・ハンフリーズ&ヘザー・モイズ組と、ヘレン・アッパートン&シェリー=アン・ブラウン組が今大会初めての1・2フィニッシュを達成した。会場のウィスラー・スライディングセンターは、公式練習から転倒が続出した難コースのうえ、カナダ以外の国はほとんど練習の機会がなく、地元チームに有利と言われていた。
ショートトラック女子3000mリレーでは、ジェシカ・グレグ、カリーナ・ロベルジェ、マリアンヌ・サンジェレ、ターニャ・ビサンのカナダが銀メダルを獲得した。1着でゴールした韓国は失格となった。
スピードスケート女子5000mでは、カナダのクララ・ヒューズが銅メダルを獲得し、37歳の彼女にとって最後と思われるオリンピックを、見事な有終の美で飾った。ヒューズは冬季オリンピックで4個、夏季オリンピックで2個のメダルを獲得し、通算6個で親友のシンディ・クラッセンと並び、カナダ人最多のメダル獲得者となった。
そしてカナダにとってはまだ、ホッケーが残っている。この日はさらに、カナダがアイスホッケー準々決勝で宿敵ロシアを下し、準決勝に駒を進めた。カナダは、ソ連時代から負け続けていたオリンピックでついに雪辱を果たした。いっぽうロシアは、ソ連から国名が変わって以来一度もメダルを獲得していない。
事実上の決勝戦とみなされたカードは、カナダが攻撃重視の布陣を敷くロシアに対し、アレキサンダー・オベチキン(ワシントン・キャピタルズ)とエフゲニー・マルキン(ピッツバーグ・ペンギンズ)に、それぞれリック・ナッシュとマイク・リチャーズをマークにつけ、攻撃力を削ぐいっぽう、試合開始24分で23本のシュートを浴びせ、6つのゴールを決めて試合を決定付けた。