2009年秋の第二読会で賛成投票した自由党議員8人のうち、3人はニューファンドランド&ラブラドル州選出である。ニューファンドランド&ラブラドル州は、全国で最も銃所持率が高く、かつ最も銃犯罪率が低い州となっている。この地で長銃登録制度維持を主張することは、冒険となろう。
スコット・シムス議員(ビショップス・フォール選挙区)とトッド・ラッセル議員(ラブラドル選挙区)は、2008年総選挙で大差で当選している。スコット・アンドリューズ議員もアバロン選挙区で45.3%を獲得しており、落選の心配はない。
第二読会で賛成投票した新民主党議員6人と自由党議員1人は、オンタリオ州北部選出である。彼らは、長銃登録制度は選挙区の動向を決定づけるほどの問題ではないと語る。またこの地域では保守党がほとんど支持されていないため、保守党に議席を奪われる心配はないという。新民主党議員6人のうち5人と、自由党のアンソニー・ロタ議員(オンタリオ州ノースベイ選挙区)は、反対投票に転向した。
新民主党議員のもう一人、ニキ・アシュトン議員のマニトバ州チャーチル選挙区は、1979年以降ほとんど新民主党が独占してきた。彼女は前回総選挙でも、圧勝している。だが彼女は依然として、どちらに投票するかを明かしていない。
いっぽうデニス・ベビントン議員(ノースウェスト準州西北極選挙区)とジム・マロウェイ議員(マニトバ州エルムウッド=トランスコナ選挙区)は、前回総選挙では接戦だったためか、賛成投票する意志に変わりはない。
自由党のキース・マーチン議員(ブリティッシュコロンビア州エスカイモルト=フアン・デ・フカ選挙区)は、前回総選挙では保守党候補にわずか68票差で勝利した。彼は明日、反対投票することになる。
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