自由党議員は全員が賛成投票し、新民主党議員は6人が反対投票した。第二読会ではC-391号法案を支持した自由党のスコット・シムス議員は、この日の朝召集された幹部会で、父親が今年6月に銃で自殺を遂げた事実を告白した。
下院の傍聴席では、モントリオール大学銃乱射事件(1989年)の現場に居合わせて生き残ったハイジ・ラスジェンさんや、ドーソン・カレッジ銃乱射事件(2006年)で3発の銃弾を浴び、今も体内に銃弾を残しているヘイダー・カディムさんらが採決の行方を見守った。
マーク・ホランド議員は、こう述べた。
「首相にはこう言いたい。今夜の投票結果を受け入れ、今は前進するときだ。カナダ人を分断し、誤った事実を並べてミスリードすることはもうやめなさい。」
長銃登録制維持に転向した自由党のキース・マーチン議員は、膨大な数の抗議の電話と電子メールを受け取り、ビクトリアの選挙事務所ではピケさえ張られた。彼はこう語った。
「私は警察の要望を無視して職にとどまるくらいなら、長銃登録制廃止の公約を覆して落選する方を選ぶ。」
同じセッションで同一の法案を提出することは禁止されているが、異なるセッションでは可能である。同性婚廃止投票で敗北したときは「この問題を蒸し返すことは二度としない」と約束したハーパー首相は、こう述べた。
「我が国の銃所持者の圧倒的多数は、有効な銃規制を支持する。彼らはコストが高くつき、効力がなく、銃犯罪ではなく彼ら自身を規制する長銃登録制は支持しない。我々は、それを廃止するため戦い続ける。」
だが新民主党のレイトン党首は、首相を非難した。
「ハーパー首相は長銃登録制改正の提案を退け、あくまでも廃止に固執した。」
法案廃案を受けて、キャンディス・ヘップナー議員はこう述べた。
「私たちは、妥協しません。私たちは、長銃登録制を廃止する方針を、決して変えることはありません。」
「ユーコンに暮らす人々にとって、今日は残念な日でした。あなたの選挙区の議員(自由党のラリー・バグネル)は、長銃登録制を維持する方に投票しました。ユーコンの有権者、ノースベイの有権者、ビクトリアの有権者、そしてカナダ全土の有権者たち、あなたたちの代議員がどちらに投票したかを覚えていて下さい。」
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