10月13日の終値で1ドル=99.52米セントにまで上昇したカナダドルは、14日午前3時(東部標準時)ころ、およそ半年ぶりにパリティ(等価)に達した。株や商品相場の上昇に加え、前日に発表された8月の新築住宅価格が前月比で0.1%上昇と、予想外のプラスに転じたことが影響したとみられる。
カナダ・ロイヤル銀行のパトリシア・クロフト氏は、カナダドルは今後も高騰し来年にも1.15米ドルに及ぶ可能性もあると予測した。だがそれは米ドルが暴落した結果にすぎず、必ずしもカナダドルが上昇していることを意味しない。
カナダ・ロイヤル銀行のデビッド・ワット氏は、カナダ経済は輸出依存体質であり、米ドルが下落すればそれに引っぱられることになるという見解を示した。彼はまた、カナダドルの伸びはユーロ・日本円・オーストラリアドルよりかなり悪く、「米ドルを除く世界最悪の通貨のうちの1つだ」と語った。
現在、アメリカドルとカナダドルとオーストラリアドルがほぼ等価となっており、スイスフランはその上を行くという非常に珍しい相場になっている。
【参照】
http://blog.so-net.ne.jp/canadian_history/2010-04-07
http://blog.so-net.ne.jp/canadian_history/2007-09-22
2010年10月14日
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