340名のカナダ兵が戦死した第二次大戦の激戦地、ノルマンディのジュノー・ビーチに、フランス政府が風力発電所を建設する計画を立てている。それは海岸から10キロの位置に、高さ150メートルの巨大なプロペラを100機ほど建設する計画である。
ジュノー・ビーチで戦ったロイ・エディ少佐(87歳)は「それは、戦死した何百人もの兵士たちの聖域をけがすようなものだ」と怒りを隠さない。
計画に反対する市民団体のジャン=ルイ・ビュートレ代表は「政府が風力発電所を建設するならば、そのようなことは尊重していないということだ。それは、フランスが世界に向けて重大な誤りを晒すことになる」と警告した。
しかし、皆がフランスの計画に反対しているというわけではない。92歳の退役軍人、ジュノー・ビーチセンター協会のガース・ウェッブ代表は「私は特に問題ないと思う。今は21世紀で、この種の問題と折り合って行かなければならない」と述べた。
新民主党のピーター・ストファー議員は、計画を実行する前に、フランス政府がカナダ政府や退役軍人団体と相談することを望むと語った。
2011年07月19日
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