インサイトリックス・リサーチ社が5月29日から6月11日まで、1550人のカナダ人を対象に実施したオンライン世論調査は、地球温暖化を否定するカナダ人はわずか2%しかいないことを示した。
地球温暖化について、人為的な理由で起こっているとする回答者は32%、主に人為的な理由・一部は自然現象が原因で起こっているとする回答者は54%、人為的な理由ではなく自然現象が原因で起こっているとする回答者は9%、地球温暖化は起きていないとする回答者は2%だった。
地球温暖化に関する意識は、地域により大きく異なっていた。人為的な理由で起こっているとする回答者は、ケベック州で44%、東部で34%、ブリティッシュコロンビア州で32%に対し、アルバータ州とサスカチュワン州で21%、マニトバ州で24%と、保守党勢力の強い州ほど低いことが明確になった。
2050年になっても、カナダでまだ電力供給のため化石燃料が使われると予想するカナダ人は51%で、最も高いアルバータ州で66%、最も低いケベック州で37%だった。
2012年4月に実施されたアルバータ州議会選挙では、ワイルドローズ党のダニエル・スミス党首が「地球温暖化が人為的な理由で起こっているとは、まだ証明されていない」と語った。これについてエド・ステルマック前首相は「有権者は、地球温暖化を否定する首相の下でアルバータが石油を売ることを問題視した。スミス党首が地球温暖化を認めなかったことが、敗北につながった」とコメントした。
2012年08月17日
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