
6月14日に実施されたケベック連合党首選で、強硬独立派のマリオ・ボリュー候補が53.5%の票を獲得し、当選した。彼は25日に、正式に党首に就任する。
当選を決めた彼は、こうスピーチした。
「ケベック連合は、独立運動を再スタートさせるモーターになる。我々はこのときを20年間待ち続けたが、それももう終わりだ。」
「我々は今後、まず独立について語り、それから選挙の心配をする。」
ケベック連合は、結党以来常にケベックの第一党であり続けたが、2011年総選挙で4議席に転落した。友好関係にあるケベック党も、今年4月の州議会選挙で1970年以降最低の得票率に沈んでいる。多くの批評家は、独立はもう票にならないのではないかと疑っているが、ボリューの支持者に言わせると、これまでの敗北は独立を最重要問題としなかったことにあるのだという。
党首選に立候補したもう一人はアンドレ・ベラバンス議員で、彼は残り3人の議員全員に支持されたにもかかわらず、落選した。ボリューは、強硬独立派サン=ジャン=バチスト協会の元代表として知名度があり、党青年部に支持された。
ボリュー次期党首が「これまで20年間独立論争を避けてきた敗北主義に訣別」と語ったことに対し、ジル・デュセップ元党首は憤慨した。
「私への、ルシエン・ブシャールへの、ミシェル・ゴーティエへの、ダニエル・パイエへの侮辱だ。『20年間の敗北主義』は嘘であり、純粋なデマゴーグだ。」
また、ケベック解放戦線が十月危機の際に用いたスローガン“Nous vaincrons”(我々は勝利する)をボリュー陣営が用いたことについて「無責任で非良心的」であり、とうてい容認できないと批判した。
いっぽう保守党のケベック副官ドニ・ルベール氏は、「ケベック人は、古い喧騒には飽き飽きしている。ケベック連合の時代は、もう終わった」というコメントを発表した。