
回答者の76%は、「ポリティカル・コレクトネスが行き過ぎている」と答えた。そのように考える人は、55歳以上では82%、35~54歳では78%、18~34歳では67%と、高齢になるほど多くなった。
回答者の33%は、「異なる背景を持つ人々を怒らせないよう言葉に気をつけなければならない」(以下Aと呼ぶ)に同意した。いっぽう回答者の約3分の2は、「このごろはあまりにも多くの人々が、他者の言葉使いにすぐ腹を立てる」(以下Bと呼ぶ)に同意した。
保守党支持者では、Aに同意した人は21%、Bに同意した人は79%だった。自由党支持者では、Aに同意した人は40%、Bに同意した人は60%だった。新民主党支持者では、Aに同意した人は38%、Bに同意した人は62%だった。支持政党に関係なく、AよりBに同意する人の方が多いが、Aに同意する人の割合が左派2党は、保守党の2倍いることがわかった。
アンガス・リード社はまた、アメリカのピュー・リサーチ社の調査も引用している。それによるとアメリカ人の59%が、ポリティカル・インコレクトな話への耐性が必要だと考えている。民主党支持者では、Aに同意した人は61%、Bに同意した人は37%だった。共和党支持者では、Aに同意した人は21%、Bに同意した人は78%だった。無党派では、Aに同意した人は32%、Bに同意した人は68%だった。
こうして見ると、カナダ保守党支持者とアメリカ共和党支持者のデータはほぼ同じで、カナダ新民主党支持者とアメリカ無党派のデータもほぼ同じだが、アメリカ民主党支持者だけがBよりAが多くなっている。
回答者の78%は、「見知らぬ人の前で意見を言うべきでない」に同意した。また回答者の80%は、「誰かを怒らせずに話すのは不可能だと感じている」に同意した。