2016年10月08日

ケベック党党首にリゼ

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 10月7日に行われたケベック党党首選で、ジャン=フランソワ・リゼ元国際関係大臣(58歳)が当選した。彼は2回目の投票で、50.6%の票を獲得した。
 アレクサンドル・クルティエ元政府間関係大臣は当初本命視され、世論調査でもトップを走っていたが、エリート主義だと非難され、失速し得票率31.7%と敗れた。マルティーヌ・ウェレ元天然資源大臣は、17.7%に終わった。ポール・サン=ピエール・プラモンドン候補は、1回目の投票で脱落した。
 リゼ候補は、もし首相になっても1期目は独立を問う住民投票を実施しないと公約して、穏健派の反発を避けながら、ブルカ禁止や移民の誘致を減らすなどの政策を訴えた。これらの政策は近年の世論調査を意識したもので、彼の勝利に貢献したが、対立候補や若い有権者からは「分断政治」と批判された。
 それでも彼は当選を決めると、自分を支持する独立派に向けて英語で語った。
「我々の、独立を支持する我々の夢は、これまで以上に生き続けている。我々は、我々以外の誰にも許可を求める必要がないことを知っている。我々は、ケベックが世界の舞台に存在することを知っている。我々は、未来が我々のものだということを知っている。我々は今夜、勝利への道が我々の前にあることを知っている。」


写真:右からマルティーヌ・ウェレ元天然資源大臣、ジャン=フランソワ・リゼ新党首、アレクサンドル・クルティエ元政府間関係大臣、ポール・サン=ピエール・プラモンドン候補。
posted by 高橋 幸二 at 16:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ケベック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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