「彼の発言と彼の立ち位置について、私は同意しない。それは、我々の幹部会の立ち位置とは異なる。」
「国家に対する誰かの忠誠を疑うのは、適切ではないと思う。それはあまりに深刻な告発であり、相当な証拠がなければならないと私は確信している。」
だが、スローン議員の幹部会からの除名はありえるかと問われると、回答を拒否した。そして、トルドー首相がすぐに国境を閉鎖しなかったことを挙げ、タム局長がトルドー政権のスケープゴートになってはならないと述べた。
ミシェル・レンペル・ガーナー議員はツイッターで、スローン議員の発言を強く批判した。
「こんなことを言わなければならなくなるとは思わなかったが、彼女はアジア系だ。中国とカナダのどちらのために働くのか、と言うとき、二つの忠誠があることが前提されている。二重忠誠デマは長い間、反ユダヤの文脈において、また人種差別を繰り返す目的で使われてきた。」
いっぽう党首選に立候補しているレスリン・ルイス氏は、スローン議員へのバッシングは行き過ぎていると述べた。
「カナダのような自由で民主的な社会では、人種差別だと糾弾されることなく、WHOや政府や、あるいは政府高官に異議を申し立てることが許されるべきだ。」
党首選本命のピーター・マッケイ元法務大臣と対抗馬のエリン・オトゥール元退役軍人大臣は、この問題にコメントしていないが、中国がウィルスを広めたと非難する声明に二人とも署名している。
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党則によると、上下両院議員からなる幹部会の20%の署名があれば、幹部会は秘密投票を行い、過半数の同意があれば除名される。現在下院121名・上院24名の計145名いるため、署名は29人分必要となる。
幹部会は8日に召集されたが、投票は行われなかった。