
ゲレーロJr.は、一時は三冠王も期待されたが、本塁打王一冠に終わった。彼はモントリオール生まれのカナダ人で、父ゲレーロSr.もモントリオール・エクスポスなどに在籍した野球選手。通算2590安打・449本塁打を記録し、2001年と2002年に「30-30(30本塁打-30盗塁)」を達成した、強打・強肩・俊足の名選手だった。
父は2000年に自己最多の44本塁打を放ち、2004年にはMVPを受賞したものの、打撃タイトルは一度も獲れなかった。だがゲレーロJr.は、22歳にして早くも偉大な父を超えたと評される。まだ若く、三冠王を獲れるチャンスは今後もありそうだ。
大谷は、メジャー4年目の今年は初めて投打の二刀流でフル回転し、欠場はわずか4試合のみだった。投手としては23試合に登板し9勝2敗・防御率3.18、打者としては155試合に出場し打率.257・46本塁打・100打点・26盗塁を記録し、史上初のQuintuple100(100打点・100安打・100得点・100投球回・100奪三振)の偉業を達成した。だが打席数ではゲレーロJr.を59打席も下回り、シーズン終盤にはプレーオフ進出を狙った敬遠が増え、惜しくもタイトルを逃した。
二人は、MVP争いでも競い合うことになるだろう。
写真:大谷翔平選手とブラディミール・ゲレーロJr.選手。