2024年09月12日

保守党、内閣不信任動議提出へ

 保守党のポワリエーブル党首は9月11日、近く召集される連邦議会においてできるだけ早く内閣不信任動議を提出すると述べ、新民主党のシン党首がトルドー政権打倒に加わるか、それとも政権離脱は無意味なスタンドプレーだったか、よく見なければならないと語った。
「ジャグミート・シン氏は、閣外協力を破棄したと宣言した。それは、彼が内閣不信任に投票しなければならないことを意味する。それとも彼は、もう一度カナダ人を売り渡すのか?」
 ポワリエーブル党首は、政権離脱は2つの補選の前を狙ったと指摘した。
「補選は16日に行われる。彼はそれから手の平を返し、トルドー政権を信任することができる。」
 16日に2つの補選があり、与党自由党が不評なことから、新民主党は与党から距離を置いて戦いたい。ポワリエーブル党首は、新民主党に与党に付くのか付かないのかを迫るが、連邦議会も16日に召集されるので、補選には間に合わない。新民主党は本音では、悲願のファーマケア法案が成立するまでは政権を支えたいだろう。内閣不信任動議は否決されるだろうが、新民主党を与党の手先だと印象づければ、ポワリエーブル党首にとっては成功なのだろう。

 下院の現有議席は、自由党154(議長を含む)、保守党119(副議長を含む)、ケベック連合32、新民主党24、緑の党2、無所属3、欠員4(定数338議席)であり、トルドー内閣が下院で信任されるには過半数の168が必要で、新民主党かケベック連合いずれかの協力が欠かせない。

 シン党首は不信任動議について、動議の内容を見てから検討すると述べ、対応を明確にはしなかった。
「我々はそれを見たい。我々はそれから、国民の最高の利益にかなう決定をする。」
 彼は、ポワリエーブル党首は自分が欲しい何かを得るためにゲームをして、「売り渡しのシン」のような侮辱的な呼び名を使っていると批判した。
「彼らは、侮辱と中傷が好きなのだ。彼は、保守党がときどきすることをしている。」
posted by 高橋 幸二 at 10:15| Comment(0) | 保守党 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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