2024年09月24日

保守党と新民主党が乱闘寸前、議長が注意

 保守党のポワリエーブル党首は9月19日、連邦議会で質問に立った。議事手続きでは、クエスチョン・ピリオドの質問は政府に対するものになるはずだが、彼は新民主党のシン党首に対し、いったん補選に勝つため自由党と手を切ったようにみせかけ、補選が終わると議員年金確保のため再び政権を支持したと、口を極めて罵った。
「彼は偽者の、いかさまの詐欺師である。この売り渡しの新民主党党首が将来何を言おうと、誰か信じられるのか?」
 これを聞いたシン党首は、席を立って通路に出て「よお、俺はここにいるぜ」と徴発した。するとポワリエーブル党首は「やってみろよ」と応じた。保守党と新民主党の席は騒然となった。
 ここでグレッグ・ファーガス議長から注意が入った。
「国民は我々を見ている。」
「国と選挙区のそれぞれにふさわしいやり方でふるまおう。」
 そして議長はポワリエーブル党首に、発言が政府への質問ではないと指摘し、ほかに質問はないかと尋ねた。

 23日、今度はシン党首が質問に立つと、保守党の席から「よお」「よお」という野次が飛んだ。ファーガス議長は、質問の邪魔をしないよう要請した。
「私が前回この席にいたとき、政府に関連しない質問がいくつかあった。議会で許容できる範囲外の発言があった。そして議会慣例に外れたふるまいもあった。」
「有権者を代表するため我々をここに送った人々にふさわしいやり方でふるまうことを、私は望む。」
 ケベック連合のクロード・ドベルフェーユ議員は「暴力と脅迫は議会にあってはならない」とする動議を提出した。この動議は、満場一致で可決された。
posted by 高橋 幸二 at 11:41| Comment(0) | 保守党 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント