2024年09月27日

保守党、内閣不信任動議を再提出

 9月25日の内閣不信任動議否決を受け、保守党は翌日内閣不信任動議を再提出した。
 保守党に割り当てられた「野党の日」は、クリスマス休暇まであと3日あるので、保守党だけで内閣不信任動議はあと3回提出できる。ケベック連合と新民主党は1日ずつあるので、1回ずつ提出できる。このほか、予算関連法案の否決は内閣不信任とみなされるが、ケベック連合の要求する65歳以上74歳以下への年金10%増額には、5年間で161億ドルかかると考えられる。なお日本では、内閣不信任決議は原則として同一会期中に一度しか提出できない。
 新しい不信任動議は、次のような文言である。
「下院は政府への信任を失った。減税し、住宅を建設し、予算を修正し、犯罪を止めるため、カナダ人に選択肢を提供する。」
 保守党のポワリエーブル党首は問いかけた。
「誰がこれに反対できるか?」
 自由党のカリナ・グールド下院院内総務は、1日前に否決された動議を再提出した行為を「残念だ」と語った。
「彼は、自暴自棄になっていると思う。」
「誰がその動議に反対するか?カナダ人だ。」

 ポワリエーブル党首はこの日、19日の議会での発言について撤回しなかったため、発言を削除された。彼は新民主党のシン党首を「偽者の、いかさまの詐欺師」(a fake, a phony and a fraud)と罵った。ファーガス議長はこれを「極度に人格的かつ侮辱的」と定義した。
 通路に出て「よお、俺はここにいるぜ」と応じたシン党首は、議長に「今後は違う行動を取る」と約束した。
posted by 高橋 幸二 at 11:17| Comment(0) | 保守党 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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