2024年10月21日

開票終了、再集計に

 10月19日に実施されたブリティッシュコロンビア州議会総選挙は、開票率が100%に達し、BC新民主党46、BC保守党45、BC緑の党2(定数93議席)でいったん確定した。どの党も過半数に達せず、今後は票の再集計と、緑の党を巡る連立工作が焦点となる。
 サーレー・シティセンター選挙区とフワン・デ・フカ-マラハット選挙区は、得票差が100票以下のため、再集計が28日までに行われる。いずれも新民主党候補が当選とされたが、結果しだいでは保守党過半数もありえる。ラスタッド党首は「新民主党が少数政権を築くなら、最初の一日目からあらゆる機会において政権打倒をうかがい、総選挙に戻って来る」と語った。

 新民主党はメトロバンクーバーのほとんどの選挙区で勝利し、バンクーバーで新設されたバンクーバー-イェールタウン選挙区、バンクーバー-サウスグランビル選挙区、バンクーバー-リトルマウンテン選挙区の全てに勝利したほか、バンクーバー島南部とメインランド太平洋岸を制した。保守党は45年間議席を獲れなかったが、BCの地方を制圧した。

 イービー首相はテレビ討論で、「政権与党にそぐわない」7人の保守党候補の名を挙げ、公認取り下げを要求した。だがラスタッド党首はこれに乗らず、議員として適切かどうかは有権者に決めさせるべきだと答えた。
「デビッド・イービーは政府の政策を擁護できないので、陰謀論を話したがるのだ。」
 ブレント・チャップマン候補(サーレー・サウス選挙区)は、パレスチナ人の子供を「近親交配」「人間時限爆弾」と呼んで、謝罪させられた。ジョディ・トゥーア候補(ラングレー-ウィローブルック選挙区)は、免許がないのに医師を称した。クリス・サンキー候補(ノース・コースト-ハイダ・グワイイ選挙区)は、新型コロナのワクチンがエイズをひき起こしたと言い、またトランプ氏支持者による連邦議会議事堂襲撃事件の実在を否定した。ブライアン・ブレゲット候補(バンクーバー-ランガラ選挙区)は、先住民は犯罪率が高いと述べた。チャップマン候補とトゥーア候補は当選した。サンキー候補は落選、ブレゲット候補は288票差で落選と判定された。
 アンガス・リード研究所のシャチ・カール所長は、新民主党による個人攻撃は、結果を見るかぎり効果がなかったと語った。
posted by 高橋 幸二 at 10:13| Comment(0) | バンクーバーとBC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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