内閣不信任動議は通常、「野党の日」に野党が提出する。「野党の日」は会期中に7日間設定しなければならず、各野党に議席数に応じて配分される。「野党の日」をいつ設定するかは、与党下院院内総務の裁量であり、最も遅い場合で3月26日ということもありえる。
下院公共歳入委員会のジョン・ウィリアムソン委員長(保守党)は、1月7日に委員会を召集し、そこで内閣不信任を提案すると語った。委員会の構成は自由党5・保守党4・ケベック連合1・新民主党1で、委員会を通過する可能性が高い。通過した場合、27日に連邦議会が召集されるので、ここで本会議に提出すると、早ければ30日に採決される。本会議に提出されると自由党は阻止する方法がないので、議事妨害に訴える可能性もある。
このような紛れを回避する最上の方法は、議会の停会だろう。自由党が野党なら、次期党首を幹部会だけで選出し暫定党首でいいが、与党であり次期党首は首相になるので、暫定党首であってはならず、全党員による党首選を開催しなければならない。党則では、立候補者は投票の90日以上前に届けを提出しなければならないから、フルセットの党首選には90日以上が必要となる。党首選の最中に内閣不信任のような煩わしさを回避するには、停会が最適となる。
【関連する記事】