
フリーランド前副首相は、党首になったら党規約を改正し、定期的に党首の信任投票を実施するようにすると語った。現行の党則は、総選挙後に党首が首相にならなかった場合は信任投票を行うと定めており、総選挙に負けるか辞任しないと党首を代えられないという問題があった。トルドー党首は2013年に就任したが、その後一度も信任投票も党首選も実施していなかった。
「誰が党首かを決めるのが党首だけという状況に、我々は二度と戻らない。」
彼女は消費者炭素税に続き、キャピタルゲイン税も廃止する意向を述べた。それはトルドー政権ナンバー2と財務大臣を長く務めた彼女が、まさに推進してきたものである。
カーニー元総裁は、保守党のポワリエーブル党首を批判する動画を公表した。トルドー政権は人気がなく、政権に関わらなかったカーニー氏なら刷新感が出せそうだ。彼は政治歴は全くなく、昨年は入閣を要請されただろうが、賢明にも固辞した。ポワリエーブル党首は動画で、カーニー氏をトルドー政権の手先と印象づけようとしているが、カーニー氏の動画は「彼は生涯を通じ政治家だったが、何も改善できていない。彼は不満を言うだけだ」と、やり返している。
グールド氏は24日、下院院内総務を辞任した。後任は、彼女の産休時に代行したスティーブン・マッキノン労働力開発・労働大臣が兼務する。連邦議会は3月24日に召集される予定だが、次期首相はその前に解散する可能性が高い。
彼女は消費者炭素税を廃止ではなく、凍結するという。また現在はGSTホリデーで連邦消費税が免除されているが、子育て中の母親らしく、子供用衣類・おしめ・ベビーカーについては永久に免税を主張した。
ドーラ元議員は23日、人々が自由党に不満を言うのを聞き、立候補を決めたと語った。
「今の自由党はもはや私たちが知っていたような自由党ではないので、全国の何千人もの自由党員の怒りと不満を私は共有したと思った。」
彼女は自分を、トルドー政権から最も距離を置く候補として印象づけた。
「私は、現政権に関与しなかった唯一の候補である。私はニューフェイスで、私には新しいアイデアと新しいビジョンがある。」
ドーラ元議員は1993年、準ミス・インディア・カナダに選ばれている。2004年下院議員に初当選し、2008年には党首選出馬を噂されたが辞退した。2009年、フィリピン人ナニーを虐待したとする「ナニー・ゲート事件」を起こし、不起訴になったが、フィリピン人民族団体から支援を取り下げられ、2011年総選挙で落選し、民間で働いていた。
【参照】ルビー・ドーラ議員、映画DVD販売に異議
https://canadianhistor.blog.ss-blog.jp/2009-03-16
ナニー・ゲート事件
https://canadianhistor.blog.ss-blog.jp/2009-05-23
ルビー・ドーラ氏、不出馬を表明
https://canadianhistor.blog.ss-blog.jp/2014-10-06
写真:上段左からマーク・カーニー元総裁、クリスティア・フリーランド前副首相、カリナ・グールド議員。下段左からチャンドラ・アーヤ議員、ジェイム・バチスト議員、フランク・ベイリス元議員、ルビー・ドーラ元議員。順位を予想した配列と思われる。
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